天文
"『二夜の月』とは、旧暦九月十三日の夜、またはその夜の月を指す季語である。仲秋の名月(一ヵ月前の八月十五日)とともに、秋も深まっており十五夜の華やかさはなく、静かな美しさを楽しむ時期である。後の月は満月より少し早めに昇る月を賞す日本独特の美意識や、気温の下がる秋に早い時間に昇る月を楽しむ実用的な理由がある。また、豆や栗を冠するのは小豆や栗の収穫と関連している。秋最後の月であるため、名残りの月とも呼ばれる。"