行事
"「手向の市(たむけのいち)」は、お盆の供え物を売る市で、蓮の葉、ナス、ほおずき、麻幹(おがら)、灯籠、供養膳などが並び、先祖を迎える準備をする人々でにぎわいました。陰暦7月12日の宵から13日の朝にかけて開かれ、「草市」や「盆市」とも呼ばれます。夜のとばりの中、行灯の灯りに照らされた品々が並ぶ光景は、どこか幻想的であり、供養のための厳かな空気とともに、初秋の風情を漂わせます。"