植物
"桑の花はくわ科の落葉高木で、晩春に小さなうす緑の花を穂のように垂らします。桑の葉は養蚕に利用され、花と同時期に芽を出します。桑の花は春の季語であり、実は夏の季語です。一首では、桑の実が熟して腐っている様子が描かれ、その色が血のようで無慚な感じがあります。後半では、海や主といった象徴が用いられ、断念や失われた望みを暗示しています。韻律の美しさや観念的な内容が特徴的です。"