行事
"「火取香(ひとりこう)」は初秋の季語で、七夕の行事「乞巧奠(きっこうでん)」の際に焚かれた香を指します。乞巧奠は織姫にあやかり、手芸や書道の上達を願う行事であり、香を焚いて清め、星に祈りを捧げました。「火取香」は、そうした神聖な場に欠かせないもので、夜空に立ちのぼる幽玄な香りが、秋の訪れとともにしっとりとした風情を添えています。"