生活
"睦月は庭園を眺めながらお茶を楽しむ季節。茶の湯の禅語「一期一会」が象徴的。初釜は大福茶を頂くお正月のお祝い。茶室での茶会が催される際に行われる「点初」という茶事を迎える時期。お茶を通じて縁を創り、つながりを大切にする精神が重要視される。着実に茶道を学ぶことでこの精神が身につく。茶の湯は一人では成立せず、相互関係を重んじる。厳しく感じる初めは、慣れて楽に感じられるようになる。縁起とはあらゆるものとのつながりを意味し、茶の湯においては人や自然との縁を意識して茶事を行うことが大切。また、一座建立という概念が茶席で用いられ、招かれた人も茶主の心遣いに思いを馳せ、共に良い時間を創り出すことを意味する。日々の暮らしや稽古を通じて縁を創り、大切なつながりを意識することが茶の湯の精神である。"