目玉争奪


行事

  • よみ : メダマソウダツ
  • 季節 : 夏の季語
  • 四季の節気 : 晩夏
  • 時期 : 7月7日 ~ 8月7日 頃

"目玉争奪は、福岡県大牟田市の祇園会で行われる勇壮な神事で、祭りのクライマックスとして知られる。大蛇を模した大きな作り物の「蛇頭(じゃぐち)」の目玉を奪い合う儀式であり、これに勝った者には幸運が訪れるとされる。 大牟田の祇園会は、夏の疫病退散を願う祭りとして古くから続き、豪快な山車(だし)が練り歩くことで有名である。特に目玉争奪は激しい競り合いが繰り広げられ、祭りの熱気が最高潮に達する場面でもある。 夏の終わり、灼熱の空気の中で繰り広げられるこの神事は、人々の活気と情熱を象徴するとともに、祭りが終わることで秋の訪れを予感させる。喧騒の余韻が静けさへと移り変わる中で、夏の名残と次の季節への移ろいを感じさせる、晩夏の季語。"