植物
"糸瓜(へちま)は、秋に実がなるウリ科の蔓性一年草で、17世紀に日本に渡来した。実は繊維質で、たわしに利用されることが多い。成熟した実から繊維質を取り出し、たわしとして利用されるほか、茎の切り口から採った糸瓜水は痰切りや化粧水としても使用される。江戸時代にも渡来したとされ、繊維が多い品種は束子や化粧水などに利用されている。九州南部から沖縄では、繊維が少ない品種が栽培され、若い果実を食用として利用している。また、糸瓜の水は十五夜の日に取るとよいという俗信があり、正岡子規も関連の句を詠んでいる。"