植物
"南天の花(はななんてん)は夏の季語で、中部から南の本州、四国、九州の山地に自生し、庭木としても植えられる。六月に小さな六弁花を多数つけ、冬の実とは対照的に地味で目立たない。花びらが一枚ずつ散っていく様は奥ゆかしい。南天は厄除けや魔除けとして好まれ、夏に白色の小花を円錐花序につける。南天の名は中国の「南天燭」「南天竹」から来ており、赤い実は邪気を払うとされる。また、赤飯に使われるほか、漢方薬としても利用される。"