生活
"茎の石(くきのいし)は、漬物を作る際に使われる漬物石のことで、特に茎漬(くきづけ)に使用されることからこの名で呼ばれる。茎漬は、野菜の茎の部分を塩漬けや味噌漬けにしたもので、保存食として古くから親しまれてきた。 秋から冬にかけて収穫した野菜を漬け込み、じっくりと味をなじませる過程で、重しとして使われる漬物石は、漬物作りに欠かせない存在である。家庭の庭先や蔵の中で、漬け桶の上にしっかりと置かれた石の光景は、日本の冬の暮らしを象徴する風景の一つでもある。 寒さが厳しくなる頃、漬物がじっくりと熟成していく様子には、冬支度の落ち着いた雰囲気が漂う。漬物石に込められた伝統の知恵と、日本の食文化の奥深さを感じさせる、晩秋から冬の季語。"