菊の節供


行事

  • よみ : きくのせっく
  • 季節 : 秋の季語
  • 四季の節気 : 晩秋
  • 時期 : 10月8日 ~ 11月6日 頃

"9月9日は「重陽の節供」とも呼ばれ、古代中国から伝わった行事で、長寿や無病息災を願う祝い事でした。日本では古くから、宮中で菊酒を楽しんだり、菊の花を競い合ったりする風習がありました。また、食用としても菊が利用され、現在でも各地に名産の食用菊があります。秋の菊のお花見は、桜の花見に続く一大行事で、江戸時代には庶民にも愛された行事でした。菊は長寿を象徴し、その薬効も期待された花で、中国では菊酒が災厄からの保護や長寿を願う祝宴として楽しまれてきました。また、「登高」の習慣も重陽の節供で行われ、高いところから未来を展望し、災厄を祓う行為として重要な意味があった。"