植物
"「萩の戸」は、清涼殿北庇に面した妻戸のことで、平安時代に藩門や障子に萩を描いていたところからその名がついた。後に清涼殿を復古した際に間違って清涼殿の一室とされた部屋で、夜の御殿の北、弘徽殿の上の局と藤壺の上の局の間に設けられた。萩の花は秋を象徴し、山萩は八月中旬から赤紫の花を咲かせる。萩は愛され、文具や調度類の意匠としても使われてきた。"