行事
"遠山の霜月祭は長野県下伊那郡遠山地方で行われる湯立神楽の一形式である。12月上旬から中旬にかけて、十余か所の集落で演じられるこの神楽は、祭場で湯を沸かし、湯の上飾を飾り、湯立や祈祷を行いつつ、神面の舞が厳かに行われる。この神楽は古来の民間信仰と神事芸能を伝える貴重なものとされ、1979年に国指定重要無形民俗文化財となった。遠山祭は、元「霜月」(旧暦11月)に発祥し、霜月の湯立神楽として知られており、昔の領主遠山土佐守一族の怨霊を慰めるために始められたと伝えられている。湯立と神事が結び付いた祭りで、集落ごとに異なる形式や内容があり、神面の舞などが行われる。"