地理行事
"「雪の山」とは、一面の雪に覆われた山々の谺を描いた俳句季語である。空との境を谺が響きつつ消えていく様子が表現されており、作者の言霊の国で感じる存在として捉えられる。言葉に込められた意味や存在を感じる中、毎日向かい合う山々が谺を吸い込んでいる様子が、谺が山の襞を匐いまわっていることを連想させる。作者の分身とも捉えられるこの谺は、言霊や自然との一体感を伝えている。"