駒繫


植物

  • よみ : コマツナギ
  • 季節 : 夏の季語
  • 四季の節気 : 晩夏
  • 時期 : 7月7日 ~ 8月7日 頃

"駒繫は、晩夏から初秋にかけて可憐な桃色の花を咲かせるマメ科の小低木で、古くは馬の手綱をつなぐのに使われたことや、馬が好んで食べたことに由来してその名がついたとされる。高さ30~100cmほどの草本的な低木で、路傍や原野に自生し、細やかな葉を茂らせながら風にそよぐ姿が涼しげである。小さな花をたくさんつける様子は慎ましくも華やかで、夏の終わりから秋の訪れを知らせる風物詩となっている。朝鮮半島や中国にも分布し、清涼解毒の薬草としても利用されるなど、人々の暮らしに深く関わってきた植物である。暑さが和らぎ、自然が静かに秋へと移ろう気配を感じさせる、晩夏の季語。"