天文
"しまり雪は、新雪が時間の経過とともに締まり、結晶が丸みを帯びて密着した状態の雪を指し、特に気温が0℃以下で安定しているときに形成される。降り積もった雪の重みや昇華によって氷の粒が互いに結びつき、網目状の構造を作るため、踏みしめると硬く締まった感触があり、歩きやすくなることも特徴の一つである。しまり雪の層ができると雪崩の危険が高まることもあり、山岳地帯では注意が必要とされる。一方で、雪が落ち着いたような静けさを感じさせ、冬の終わりに向けた自然の移ろいを象徴する晩冬の季語でもある。"