植物
"「民の草葉(たみのはぐさ)」は三秋の季語で、稲を中心とした農作物と、それを支える多くの人々を草にたとえた表現です。「たみくさ」とも呼ばれ、民衆の数多さや力強さ、そしてその生活の豊かさを稲穂の群れに重ねて詠まれます。 稲作は日本の農村社会を支えてきた基盤であり、その成長や収穫には多くの手が必要でした。稲の穂が一斉に風に揺れる様子は、民の団結や協力を象徴するとともに、自然への感謝とともに豊穣を願う心が込められています。この言葉からは、稲作文化とそれに携わる人々の暮らしを敬い、讃える情緒が感じられますね。"