行事
"無相忌は、鎌倉時代の禅僧・無相大師(=一山一寧)の命日に行われる法要で、毎年2月に鎌倉の建長寺などで営まれる。無相大師は中国から日本に渡り、鎌倉幕府に仕えて禅を広めた僧として知られ、その教えは後の日本仏教に大きな影響を与えた。厳寒の中で営まれるこの法要は、冬の終わりに向けて禅の教えを静かに偲び、心を落ち着ける機会ともなる。冬の寒さと禅の厳粛な精神が重なり合い、厳かな雰囲気を漂わせる晩冬の季語。"