生活
"「爪籠(つまご)」は三冬の季語で、山から炭や薪、落ち葉などを運ぶために使われた背負い籠の一種です。特に雪深い冬の季節に、農作業の合間や山仕事で背中に背負い、滑らないように爪(つめ)と呼ばれる金具が底に取り付けられているのが特徴です。凍った山道や雪道でもしっかりと地面を捉えるための工夫が施されており、雪国の知恵が感じられる道具です。爪籠は、冬の厳しい自然と向き合う人々の生活を支える存在として親しまれてきました。"