行事
"「硯石取る(すずりいしとる)」は晩春の季語で、昔、土佐の海岸で上巳(じょうし・3月3日)の干潮時に硯の材料となる石を拾った風習に由来します。良質な硯石を求め、春の海岸を歩く姿は、自然の恵みを大切にする日本の文化を感じさせます。今では廃れた習慣ですが、春の穏やかな海と、そこに息づく伝統を偲ばせる言葉です。"