行事
"「行基詣(ぎょうきもうで)」は、晩春の季語で、奈良時代の高僧・行基(ぎょうき)を祀る寺社への参拝を指します。行基は土木事業や社会事業にも尽力し、民衆から広く敬われた僧で、特に大阪府堺市の大鳥大社などに多くの信仰者が詣でました。晩春に行われる行基を偲ぶ行事では、人々がその功績を讃え、豊作や無病息災を祈る風習が続いています。 「行基詣」は、歴史と信仰が息づく春の情景を感じさせ、季節の節目に先人への感謝と祈りを捧げる厳かな季語です。"