行事
"「黒主山(くろぬしやま)」は、晩夏の季語で、祇園祭の後祭(あとまつり)の山鉾の一つです。黒主山は、能楽や古典文学に登場する「六歌仙」の一人である僧正遍昭(そうじょうへんじょう)と、彼が詠んだ歌「桜が美しいのは夜の闇があるからこそ」という故事にちなみ、桜の木と共に飾られています。 祇園祭は京都の夏の風物詩ですが、黒主山が登場する後祭は7月24日に行われ、晩夏の京都の風情を伝えます。黒主山は、古典文学や日本の美意識を象徴しつつ、夏の終わりをしみじみと感じさせる風情豊かな季語です。"