行事
"「お福むかで」は、京都・鞍馬寺の初寅参りで授与される縁起物の蜈蚣(むかで)を指す新年の季語です。蜈蚣は毘沙門天(多聞天)の使いとされ、多くの足を持つことから「お金が途切れず入る」「勝負事に強い」といったご利益があると信じられてきました。参詣者は守り札や福掻き、燧石(ひうちいし)とともに、この「お福むかで」を買い求め、新年の福を願いました。後には小判形の「百足小判(むかでこばん)」も登場し、金運や商売繁盛を祈る習わしとなりました。"